親の在宅介護のヒント

親の状況の把握

親の介護を在宅で行おうとする時には、親の情況というものの把握ということは大事なことですが、介護者の状況というものも非常に大事です。

 

これは、介護者が病気がちであるとか、疲労が蓄積するようであれば介護そのものがなりたたなくなってしまうからです。

 

「親の介護だから自分が責任を持ってやる」という意識を持つことは決して悪いことではありませんが、自分だけでなんとかしようということはやめるべきでしょう。

 

自分だけで何とかなるというものはそれほど多くないということを認識しなければなりません。家族の協力や、介護のプロに任せるという場面も作っておかなければ長続きしません。単なるけが人の介護ではないのです。

 

親を介護するということは、その後の生涯まで付き合うということですから、その過程では山や谷があって当り前なのです。

 

介護を在宅で行っている場合は、介護者の健康に気をつけなければなりません。介護者本人も自分が心身ともに健康でないと介護はできないのだと思ってください。

 

そのためには、食事のバランスを考えるとか、十分な睡眠をとるとか、軽い運動をするといったことが含まれるのです。

 

介護をするために家に閉じこもって、親と一緒の時間ばかりを過ごすということは親にとっても介護者にとってもいいものではないのです。

 

まわりの家族が介護者に対して協力するということは必要なのですが、自分の健康は自分でなければわかりません。体調が悪い時などは無理をせずに協力を求めるようにしましょう。